どうも、今年ライブに4回行ったくみこです。
今年はB'z LIVE-GYM Pleasure2023 STARSというB'z結成35周年の記念すべきライブがありました。それはもう最高でした。まじ泣きしました。
本当はB'zの魅力を伝えるようなLIVEの感想回にしようと思ったんですが、見る人が少ないかなという事でやめました。
だったら僕が魅力の1つだと思ってる歌詞にスポットライトを当てて語っていこうかなと思います。
どうせB'zの事を書くなら大衆ウケなんて捨ててしまおう、ってな訳です。
歌詞の魅力を一言で表すなら?「人生の教訓」じゃないですかね。この後見ていったら分かるかと思います。その隠されたメッセージを解き明かしてみましょう。
2人で1つになれちゃう事を気持ちいいと思ううちに少しのズレも許せないセコい人間になってたよ
男女間の恋愛ですね。気持ちいいと思ってるのは自分だけで理想像を無意識に相手に押し付けてしまってるんですよね。強すぎる愛情が故に歪んでしまったのでしょう。これじゃただの依存です。
相手の感情にもしっかり向き合ってあげましょうね。
I love you おごらせてるだけじゃ、そのうち誰もいなくなるよ
相手の事ばかり好き❤️ってなって自分を疎かにしてたらダメよ、きちんとまずは自分の事を好きになって!という曲です。
自己肯定感が昔から僕は少なかったので実はこの曲好きじゃ無かったんですが、生きてきて自分をまず受け入れないとこの世界で生きるのはしんどいよなと思い始めてから、言い聞かせるようにこの曲を聴いてます。
消去法でいける事もあるらしい、そのうちまあなんとかなる ヘイ そうだろう?
この部分好きですね。今生きてる時点でまあなんとかなってるんです。
やりたくない事ばっかかもしれないですが、そこまで追い詰めて考えなくてもきっと何とかなるよと励ましてくれています。
3.FIREBALL
誰にも寄りかからないでやっていく事は信用するなとか友情捨てろって事じゃなくて、クジが外れてもネチネチ愚痴らず前に進めるかどうかだろう
依存しない生き方とは人との関わりを断つ事ではなくて、自分の機嫌を自分で管理出来る人だろうって事です。
余裕が無い時は案外難しいんですよね、これが。
4.RUN
約束なんかはしちゃえないよ、希望だけ立ち上ぼるだからそれに向かって
B'zは「約束」というのをあまり重要視していません。なぜならこの世に絶対というものが無いかです。果たされない可能性だってある訳です。
また、B'z自身がじゃーバンドを組もう!という言葉の約束も無いまま、いわば仮契約のまま35年続いているという背景もあります。
それは2人とも同じ方向を目指しているのを会話が無くとも分かっていたからでしょう。
でもそこに希望(光)がある限り約束を実現するために頑張り続けることは出来るでしょというのがメッセージでしょう。
ずっとB'zとして曲を作ってLIVEをやろう!といった約束は人生何が起こるか分からないから保証は出来ないけど、できる環境が1%でも見えてるならやり続けようよ!ということです。
人間なんて誰だってどれも普通で出逢いはどれだって特別だろう
これ大好きです。天才2人が人間なんてみんな普通なんだよと言ってる訳ですから、でもそうなんです。
色んな人が色んな仕事に従事して貢献しているからこそ僕たちは生きていける。B'zだって支えがあって、そして松本さんと稲葉さんが出会って交わって音楽に化学反応を起こして人々に感動を与えている。
人生に彩りを与えてくれるのは人と人との出逢いなんですよね。仲良くなれる人なんてしかもよっぽど限られてくるんですよ。それなら噛み締めるように大事にしないとなと思えてくるんです。
5.星降る夜に騒ごう
傷付くために恋するんじゃない 別れるために出会う訳でもない
終わりというか分かりもしない結末ばかりに目を向いてたら今を楽しめない、時間は有限なんだから恋する事、出会えた事に感謝をして生きていこうよと訴えています。
6.イチブトゼンブ
君にしか分からないこと 僕だけが見えていること
どれも本当のこと
人の全てを知る事なんて到底無理なんですよ。じゃあ一部しか見えてない君は偽りなのかと言われればそうじゃないんじゃないの?というのがイチブトゼンブです。
君の一部分しか知らないけど僕は君のそこが好きだから愛してる。それでいいんじゃないかって事です。
君が好きだからといって、わざわざ君の全てを愛する必要性も無いのです。触れられたくない部分や合わない部分も違う人間なんである筈です。
お互いがこの考えでいられるなら恋愛も夫婦としてもうまくいくと思いますよ。
7.NATIVE DANCE
喜ぶ顔だけを見たがってたアオい自分(ヤツ)
恋愛の最初って感じしますよね。とりあえず好きになってもらいたいからその人にとって嬉しくなる事をしようってムーブメント。何というか求愛行動みたいなもんですかね。
この主人公にも良い未来があるといいですね。
傷付いてやっと分かる それでいい遅くはない
この歌詞は凄い好きですね。
自分を変えていくのに遅すぎるなんて事は無いんです。
人間なんて傷付くくらいの問題が起こらないと駄目だって事に気付かないんですよ。そこから反省して前向いて変えていけばいいんですよと人生の教訓を歌詞から学びましたね。
9.GUITAR KIDS RHAPSODY
譲れないものを一つ持つ事が本当の自由だ 束縛されないことが自由じゃない
稲葉さんは「自由」とは?という問いに対し答えが一貫しています。
束縛されないこと、つまり何してもいい状態は自由ではないという事。
本当の自由とはやるべき事を定めてそれに向かって頑張っていく事だとおっしゃってますね。
自分の意思、選択肢は元来誰にも縛られない自由な状態であり、それを「譲れないもの」と表現しています。
10.Calling
どれだけ離れ顔が見えなくても互いに忘れないのは必要とし必要とされている事 それが全て他には何も無い
ここはほんま尊い。この曲は特にB'zの2人の関係性だと考察する人が多いです。
必要とし必要とされる事。ものすごく単純に見えるのに奇跡に近い密度のある関係。僕にも出来るのかな。出来てるのかな…。
信用するよりも「信用されている」事を信じる方が遥かに難しいですからね。
今までもこれからも約束などする事はないだろう
誰にも真似出来ない同じ夢を見よう
4番目のRUNでも話したように、B'zは一緒にバンドやろうって約束をした事が無いらしいです。
それはお互いが同じ方向の夢、B'zとして曲を作ってLIVEをやっていこう!という志が分かり合えてたからでしょう。
この歌詞からその約束、夢がずっと変わってない事が分かりますよね。尊すぎます。
11.BIG
休みになりゃ暇だし 仕事は暇なし
こうはなりたくない。せめて休みの日くらいは予定をちゃんとあるような未来でいたい
作るんじゃなかったな、スペアキーなんてもの ロマンチックな響きはガラガラガラと壊れた
昔の男を忘れられないとどうして俺の部屋にお前は男を連れ込むか
さすがにフィクションだとは思いますが笑
こんな事されたら思わず愚痴っちゃいますよね
でももっとビッグな男になりたいならこんな事でくよくよしたらいけないよね、というのがこの曲のコンセプトです。
12.JAP THE RIPPER
出しゃいいタマが疼くなら
B'zもこんな下ネタみたいな歌詞もあります。ただカッコよさで気付いてないだけです。
13.YES YES YES
他人(ひと)の幸せ喜べる人間(ひと)になりなさい
これもものすごく単純だけど難しいことですよね。どうしても妬みだとか自分の不幸に目がいったり諸手を上げて喜べるかって言われたらねー。
情けは人の為ならずとは言いますけど、こういった人に幸せを与える側でいたらいつか幸せが返ってくるんじゃないですかね。
ツライつらいつらいとわめいてるばかりじゃ心にシワが増えるだけ
愚痴ってても自分がしんどくなるだけです。なんでツライのか考えて昇華させた方が根本的な解決に近づくかもしれません。
15.ultra soul
悲しみを知り独りで泣きましょう
歓びを知りパーっとばらまけ
ウルトラソウルのサビですが、これは見事な対比だと思いませんか。
悲しみは内側で噛み砕き、そして歓びは外側へ発散させる。
パーっとばらまけというのがミソですね。勝って兜の緒を締めよと言いますが、おごらずまた挑戦し続けろという事でしょう。
16.兵、走る
花吹雪乱れ散る中、浮かれる者などいない
まさしくさっきの解釈と同じですね。しかもこの曲はリポビタンDのCMでラグビー日本代表をモチーフとして曲も作られています。
この時のラグビー日本代表は快進撃を続けており日本中が熱気に包まれていました。まさに僕達はそのムーブに浮かれていたと思います。
しかし、当の日本代表選手はインタビューで、喜ぶのは早い。次も勝利するために進むだけですという精悍な顔で話されていた時は上記の歌詞を思い出し、まさにその通りの状況過ぎて鳥肌が立ちました。
ここで凄いのが稲葉さんは「日本代表が勝つ事」を想定してこの歌詞書いてるんですよね。痺れますよ。
17.STARS
みな守るものがある以上あちらが笑えばこちらが泣くし太古からのくりかえし
ちょっとしたケンカでも戦争とかでもそうなのですが、平等に分配するっていうのは難しいんです。
物に限りがあったり、力のある人が独占したり…理由は様々ですが、人は不平等を感じる時に怒りを感じます。幸せもまたそうでしょう。
その問題は永遠に無くならないでしょう。
じゃあどうすればいいか。人の幸せを喜べるようにする、とか、自分を好きになるとかも怒りを減らす1つでしょう。
この曲ではみんな必死になりながら輝いて生きていて自分を認め、また相手を認めながら1つの大きな舞台で同じ大地で生きる共同体である事を強調していました。
演出でスマホライトを付けて腕を振っておりました。本当に星みたいに綺麗でしたね。
18.Pleasure'2023〜人生の快楽〜
この曲に関しては何とLIVEで歌われる度に歌詞が変わっていくという珍しい構成となっています。その流れを見ながら2023年バージョンも見てほしいと思います。
【1991】
あいつもとうとう親父になった土曜日の夜 電話越しにおめでとう言いながら 時間の流れに何故か口唇噛んだ
イエス、自分は間違ってない この先の浮き沈みも歌えば楽し
あいつは結婚してありきたりな幸せを掴んだのに対し、嬉しさと同時に自分は何をしているんだと少し悔しさや苛立ちを感じています。
それでもこうして音楽を続ける自分は間違ってないと言い聞かせます。
【1995】
あいつもとうとう親父になって5年が過ぎて 電話越しに「調子はどう?」って聞きながら 時間の流れに何故か溜息ついた
5年って意外とあっという間に過ぎる事を感じてしまう今日この頃。あの時から変わっていない自分に苛立ちが募ったのでしょう。
【1998】
あいつもとうとうひとりになった月曜日の夜 よってたかってしょうがねえヤツだなんてからかいながら誰もが我が身ふりかえる
あいつが独り身になります。ここで多分同級生かは分かりませんが皆んなと直接会ってますね。
【2000】
あいつもとうとう全部放り出して旅に出てって 電話越しに 「俺は自由をやっと手に入れたんだ」とことさら強くわめいてる
あいつは旅に出ます。この時の「自由」は何か自暴自棄で稲葉さんが語る「本当の自由」とは違った、ただ縛られないだけの自由の事を指しているんじゃないでしょうか。
ことさら強くわめいてるという何か余裕の無さもそれを象徴してるように思います。
【2003】
いつしか内緒で長い旅から戻ってきてたあいつも遠くに逃げるだけじゃ何も簡単に変わらないんだと気付いてる
あいつも今のままじゃ駄目だと気付きます。答えは自分の中にあるのです。どこへ旅に出ようが見つかりません。
【2008】
自分以外のことになんて興味をもてなかった あいつも生まれてはじめて守りたいものが見つかったんだと僕を見た
ここで電話じゃなくてあいつと再会していますね。愛するものを見つけたあいつに自分も安心したんだと思います。
【2013】
音沙汰もないまま2つ3つ夏が過ぎていって あいつもどこかで元気にやっているはずだろ そのうちまた会えるといいね
イエス、自分はこれしかない この先の浮き沈みも歌えば楽し
ついにあいつとも電話を取らなくなってますね。寂しい…。
地味に「自分はこれしかない」に変更されています。主人公にも気のせいか余裕の無さが見えてる気がします。
【2018】
忘れた頃にかけてきた電話で悟ったようにあいつは誰かのために生きる喜びを今さらながら知ったと言った
イエス、自分はどうなんだろう?この先の浮き沈みも歌えば楽し
あいつから電話が…!愛する者を見つけ、そのために生きる喜びを知ったあいつは確かに成長したんでしょう。
しかし、今度は主人公に戸惑いが見られます。あいつを見て自分はどうなんだろう?このままでいいのかと迷い始めます。
この後どうなるんだろう…楽しみではありますが少し不安も出てきますよね。
【2023】NEW
何年ぶりだろあいつとまた会えたそして懐かしい笑顔を見せた
何が起きても自分次第で人はいつからだって新しくなれる
イエス、自分は間違ってない この先の浮き沈みも歌えば楽し
おおーー会えた!!それだけで嬉しい。
変わってない笑顔の中に、でも確かに経験をし成長したあいつを見て、主人公は確信するんですね。「自分は間違ってない」と。
僕ね、15年ぶりに「自分は間違ってない」になったの感動しましたよ。この喜びってかなりコアだと思いますが分かってくれる人もいると思います。多分。
止まれないこの世界で胸を張って生きるしかない
この歌詞で曲は終わるんですよ。何があっても時間は戻ってくれないので今を精一杯生きるしかないんだなって。
【感想】
本当に人生の教訓みたいに刺さる歌詞が多いんです。しかも場面場面にその刺さり方は違って、学生の時と社会人になってからでは同じ歌詞でも考え方が違ったり。
特に学生からの友達は誘わない限りは会う手段が無かったり気持ちを共有する時間がどうしても減るんですよ。
それを繋ぎ止める1つの役割がこのB'zのLIVEだったりするんです。そして、LIVE中のMCの言葉だったり歌詞だったりするんです。
もう僕の人生には切っても切り離せない存在になってしまいましたね。
またライブに行かせてくれませんか。