※途中からネタバレ含みます。まだ大丈夫ですよ。スラムダンク知ってる方の方が見ない方がいいかもしれないです。知らない人か既に映画観た方向けです。
こんにちは。くみこ、なんですね〜
2023年も宜しくお願いします。
さて、元旦からがっつりスラムダンクの映画観に行きました。
きっかけはONE PIECEの映画観に行った時の予告で出てきたんですよね。もうこの時からちょっと興奮してきて行こうとは正直思ってました。
ディープなファンってほどでは無いですけどスポーツ漫画では1番好きですね。
最初は1人で行くか友達誘うかで迷ってたんですよね。
ただ、まさかの家族から年始一緒に見ないかと誘われたんすよね。
考えが一緒やったので、奇遇だねぇ?とつっこもうとしたんですが
あーそーいや家族経由で俺ファンになったんだわって気付かされて、せっかくですし家族みんなで行こうかという事になりました。
…はい、冒頭の1人語りはこれくらいにして今から本格的な1人語りしていきましょう。
※このゾーンからネタバレしない程度での感想をちらほら小出しにしていきます。
ネタバレする時はまたちゃんとお知らせするんでそっから嫌な方は閉じて下さい。しばらくは大丈夫です。
ちなみに主人公側の高校である湘北メンバーは上の5名になっております。
背番号4:通称「ゴリ」、全く10代には見えない頼もしいキャプテン 赤木剛憲(高3)
背番号7:低身長だがドリブルとパスは一級品。宮城リョータ(高2)
背番号10:元ヤンキーのお調子者だが、類稀な才能で成長してきた本作主人公。桜木花道(高1)
背番号11:バスケの天才でクールキャラだが抜けてる所が多い。桜木とは犬猿の仲。流川楓(高1)
背番号14:ケガの挫折で一時はグレるも(色々あって)戻ってきた天才3ポイントシューター。三井寿(高3)
ざっくり言えばこんな感じですね。左側の赤髪の坊主がスラムダンクの主人公です。
さて、感想言ってきましょうか。
まず、スラムダンクを全く知らない人でもめちゃくちゃ感動できるアツい映画になってます。
とかく言う僕もバスケのルールとかポジションとかすら分かってないですからね。それでも面白いと心から思えるわけですからスラムダンクという漫画自体が魅力的です。
何で感動出来るかと言えば、まず映像が素晴らしいんですよね。
アニメーションが昔のスラムダンクからはかなり洗練された「2022年のスラムダンク」に昇華されててめちゃくちゃ良い。
スポーツを題材にしている以上、それぞれの動きがとても大事なんですが、ここが今回の見所の1つですよね。
5対5のキャラが誰1人同じ動きをしてないですし、ほんとに引きの部分も観客1人1人にまでも細部までこだわりがほんとに凄い。
多分昔のアニメやとそこは動かしてないと思うんです。(知らんけど。)
あとは演出も凄いです。結末を知っててもここまで感動出来るとは思ってなかったです。
もちろん、知らない人はひと展開ごとに衝撃が走って目が離せなくなるでしょう。
こんなに見所があったんだというくらい漫画ではあまり気にならなかった部分も映画では心に響いて見せ方とタイミングが巧いなぁーと唸ってばかりでした。
初めて観た方でも感じるのがキャラがそれぞれ立ってて描き分けがきちんとされてるなぁってのが見て取れますね。
ちょっとネタバレですけど、坊主キャラが沢山登場するんですけど顔とか坊主頭の描き分け👩🦲がされてるのでごっちゃにならないというか、そこは原作者の井上雄彦さんの上手さが際立ってますね。
あとその坊主頭の髪の毛の描き方もちょんちょん…とかじゃなくて本当の人間を映したかのようにリアルに描いてあるんですよね。あれは個人的には見入ってしまいました。
…今思ったんですけど、あまりにつらつらと説明し過ぎてるのでここで簡単なQ&A方式に切り替えて答えていきましょうか。
Q1…年齢層はどうでしたか?
A…30〜40代の漫画ドストライクの世代の方もいれば子どもまで観ていたので思ったより幅広かったですね。特にもう25歳でもスラムダンクというより黒子のバスケ世代になってるので少ないかなと思ってたんですが全然人気でしたね。
Q2…声優が昔のアニメとほぼ総替わりと聞いたのですが違和感はありましたか?
A…そこ大事ですね。映画上映前って昔の方がいい!!って言う意見も多く炎上してましたからね。特に主人公の桜木花道は前より声が低く全然違いましたからね。
でも結論から言わせていただきますと声優が違うからってマイナスになる要素は1つも無かったです。現に上映されてからは絶賛の声ばかりです。
炎上が消えたのはそれぞれの声優さんが魂を込めて演じてくれたからでしょう。
もしそこで懸念されてるようでしたら迷わず観るべきです。
Q3…原作観た方がいいんでしょうか?
A…原作を観なくても、きちんと回想シーンなどを多く入れ込んでいますのでキャラクターを映画で知ってその場で理解できて楽しめる内容にはなっております。
が、当然の事ながら2時間では全員分の過去回想など織り込めないですから十二分に楽しむには原作読んだ方が色んなキャラに感情移入しやすいですね。
読んでない方はぜひ、映画を観ていただき興味を沸かせてから読んで下さい。
って、これONE PIECEの時も同じこと話しましたね。
※こっから完全にネタバレさせていきますので観てない方は見ないでね〜
Q4…感動したシーンを教えて下さい。
A…今回は最初の回想シーン入った後はいきなりインターハイ2回戦目の山王戦から始まります。
ここもアツいポイントで漫画ではあったシーンなんですが、山王戦はアニメでは途中で終わったのでやってないんですよね。
僕は漫画では見ていたのですが、是非ともアニメーションで観たいなと思っていたので観れて良かったですね。
…で、映画ではあまり深掘りが無かったので知ってる人にしか感動を味わえない所でもありますが流川と桜木花道がめちゃくちゃ仲悪いという部分ですね。
プライベートだけならともかく、試合ですらもフリーなとこにいても絶対パスは出さないですし、桜木花道にいたっては味方なのに流川が点取るたび怒りますし、ミスする度に喜んでいます。
流川にとっては生半可な気持ちでバスケをしている桜木花道が許せないと思ってるし、桜木花道はシンプルに恋敵ですね。自分の好きな人が自分を好きじゃなくて流川にゾッコンなのが許せなくて嫉妬していて、
その関係がインターハイという大事な試合においても支障をきたしていた訳ですね。
でもね、最後の最後のシーンね、1点差であと10秒もないという所で流川が速攻を仕掛けてシュートを打とうとするも相手も本気だから止めにかかってもう無理だ…と思った時に、シュート体勢で構えていた桜木花道がフリーで名ゼリフの一つ、「左手は添えるだけ…」と流川を見てたんですよね。
絶対にそれまでだったら強行突破して終わっていたか、他のメンバーを探してパスするかだったのに、流川も桜木が頑張ってたのを知ってたから最後を託してあの流川がパスするんですよ!
そして、桜木がスラムダンク…ではなくて最後苦手だったけどずっと練習してた中距離シュートをするわけですよ!!
そして見事に入って一瞬静まり返った後お互い目を見てはち切れんばかりのハイタッチ…
漫画には沢山の数ある名シーンが絶対にあるんですけど、全漫画史上1番熱くなったシーンがこのパスとハイタッチです!!!
異論は認めますが僕に論じないで下さい!!
もうね、これはもう生きてるうちに超えるもの無いんじゃないですかね。
なにせ30巻分のバックボーンがあったから、そしてそれをようやく2022年にして観ることができた溜めがあったから今回の映画では涙が止まりませんでした。
他にもあるんですけど、あとはQ5の答えで全て話します。
Q5…最も魅力的な部分はどこですか?
A…これはね、原作読んだ方全員思ったでしょう。
主人公が宮城リョータです。
これはね、マジで1番の衝撃です。
普通は本作主人公の桜木花道を主人公にするんかなって考える…というか考えるまでもなく桜木花道なんですよ。
明らかに魅力的なのは少年ジャンプ主人公してるのが桜木花道で、宮城リョータはどちらかと言うといぶし銀的な立ち位置で、ONE PIECEで言うとサンジ、ドラゴンボールで言うとピッコロですねー。分かる方だけ納得して下さいな。
どちらかと言うとサポートする側を今回の主人公にしたというのは英断ですよね。
まずそもそも宮城リョータというキャラ、原作では5人の中ではダントツであまり深掘りされていなかった結構謎が多いキャラクターだったんですよね。
↓彼です。ツーブロックのパーマが特徴的。
個人的にはカッコいいと思うがどちらかと言うと三枚目役に回ってることの方が多い。
まあ、男に好かれる奴みたいなポジションですかね。
〜宮城リョータの情報〜
マネージャーの彩子さんに一目惚れしてバスケ部に入部しているが、どうやら片想いである。彩子さんの未練を断ち切るためにいろんな女性に振られる彼の初登場シーンが印象的である。
後輩の桜木花道とは失恋が多いという共通点から会ってしばらくして仲良くなった。桜木花道の方が後輩なのに「リョーちん」「リョータくん」と呼ばれている。
先輩で当時は不良だった三井寿とはかつて殴り合いの喧嘩をしていたが、三井が改心してからは和解した。上背のある三井だが、ケンカに関しては宮城の方が強い。集団リンチだったのでボコボコにされていた訳だが…。
キャプテン赤木の事は尊敬しており旦那と呼んでいる。
性格は生意気でお調子者で短気。
ここも桜木花道との共通点でもあるが、桜木花道とは違い周りを見渡す観察眼があり冷静な一面もある。
低身長ながら"切り込み隊長"と呼ばれるくらいスピードとテクニックを活かしたドリブル捌きとパスが持ち味である。
ポジションはポイントガードで観察眼を活かし、澄ました顔でバックコートから味方に指示する司令塔の役割を果たす。
中〜長距離のシュート、フリースローは苦手で短気な性格もありムキになりやすいのが弱点である。
大きくはこんだけしか分かってないキャラクターなんですよ。
過去が全然話されてないですし、唯一の2年生(彩子さんとかベンチとかにはいるけど)なので本当に分かんないキャラクターやったんですよね。
低身長で飄々としながらも才能ではなく裏で努力を重ねて汗水垂らして培ったテクニックとスピードでスタメンを勝ち取り、調子者で余裕そうに見せつつ裏では冷静で気遣いができる所とか…ね、
そんな情報少ないながらも実はね、宮城リョータが5人のメンバーの中では1番好きやったんですよ、(あとは分かる人だけでいい。水戸洋平が好き。)
そんな推しをフィーチャーした映画を作ってくれたってだけで震えましたね。
推しですよ!推し!
(まあ逆に言えば流川とか桜木花道推しの人はちょっと残念やったかもしれない。)
でも宮城リョータの過去シーンなんてこの映画が初見の人は何も知らないわけですから、ある意味フラットに観る事ができますよね。
最初のシーンがまず沖縄なんですよね。小学生の兄弟がバスケしてて、兄がリョータと言った時に察しましたね。
沖縄出身だったということがここで初めて知らされます。知ってる人ならじゃあなんで神奈川の高校に来たんだろう…とちょっと思いを馳せます。
色々紹介があり、そこで兄ソータがいる事実、妹(アンナ)がいてお父さんは亡くなってしまっていたという配偶関係が初めて明かされたんですよね。これ全部原作に無い部分ですよ。これ…。
多くは語らないでおきますが(フリ)、その後、兄が亡くなったり、優秀な兄よりも劣る自分が嫌になったり、リョータが中学生の頃に神奈川に引っ越しする事になるんですけど、素直な性格ではないので対人関係も上手く行かず、喧嘩してケガして迷惑かけたりなど本当に様々な挫折をするもそれでもバスケを諦めずに辞めなかった過去があった事も初めて知りました。
またかつて兄の着けていた赤いリストバンドインターハイから着用してたのは原作にあったのですがその意味もここで明かされたのは胸がアツかったですね。これ、気付きませんでしたね…。
そんな重たい過去とバスケへの熱意を背負ってたのを我々に悟られる事なく原作では飄々としてたわけですよ。
これって意図的だなと思いましたよ。事実は分からないですけど、リストバンドの件といい宮城リョータに重たい過去を持っててそれをあえて原作では出さなかったんだと思います。
読者にすら暗く辛い過去を明かさないことで弱音を吐かず強がってる僕らの知ってる調子者の宮城リョータを見事過ぎるくらいに演出してたわけですよ。
(そこがONE PIECEとは違う所かもしれませんね。敵キャラを深掘りしていってなぜこのように堕ちていったのかをほぼ出してくれるので。)
あくまで桜木花道が主人公の話だったからくどくなるので出さなかったのかもしれないですけどね。
でも、今回は宮城リョータの回だったのでようやく惜しみなく出せたわけですね。
唯一、原作でもそういった打ち明けるシーンがあったのは前日に
「山王と戦うのが怖い」
とマネージャーの彩子さんにだけは本音を漏らしていた所がありました。映画でももちろんそのシーンはありました。
彩子さんも相当リョータの事を見ていたつもりでしたが、ずっと余裕なんかなと思ってたとびっくりしていました。それぐらい弱音を吐くことが信じられなかったんだと思います。
あそこで強がらないで正直に伝えたのは今までそんなシーンが無かったから意外だなと思ってたんですけど、
本当に小さい時から今まで頼れる人がいなかったというか、本音を言える人がいなかったんだなぁと思うと心にグッと来ますよね。
それで「緊張したら手のひらを見て心落ち着かすとか?」と彩子さんにアドバイスをもらって、
試合中なかなか上手いようプレイできないリョータに対して彩子さんはリョータの手のひらに文字を書くんですよね。
さっきの不安を打ち明けた回想で、「相手は日本1のガードっすよ?」って漏らすリョータに、彩子さんは「あんたは神奈川1…それはないか〜じゃ、神奈川2の…いや…ではないけどそれなりに…」とフォローするつもりがかえっててんてこ舞いになってリョータが遮って、そこでちょっと不安が解けて感謝するシーンがあって
そっから試合のシーンに戻って
手のひらに「No.1ガード」ってデカデカと書いてるんすよねー。この関係もたまらんすよねー。
最後に宮城リョータの母親との関係ですよね。
お母さんは夫を亡くし精神がボロボロになりながらも子ども3人を育てるわけですが1番真面目で優秀やった兄を海難事故で亡くすんですよね。
まあ、それはリョータ自身もそうですがお母さんもひどくショックを受けるわけです。
リョータは優秀でも無ければ生意気で素直でも無いので、バスケでも対人関係でも上手くいかず、お母さんとはよく衝突し迷惑をかけていました。
そんな中でもリョータは心の底では兄を彷彿とさせるバスケを辞めさせる事なく続けさせてくれた母親に感謝をしており、初めてインターハイで遠征する前にその思いを綴り手紙で渡したんですよね。
その手紙を見たお母さんは生意気なリョータがいつの間にか成長していたんだなということに
長男ソータを失ってから憂うばかりでリョータに何もしてやれなかった自分にようやく我に返ったかのように号泣してしまいます。
そこがお母さんにとっても1つの踏ん切りとなりターニングポイントになっています。
その後実は母親は山王戦をこそっと観に行ったのですがその事は伝えず(そこもいいんですけどね。)
帰ってきたリョータに「山王戦どうやった?」と聞くんですよね。
そしたらリョータ、なんて言ったと思います?
目を逸らしながら「…怖かった」ですよ。
ここでもう一度泣くとは思ってなかったですね。
母親に面と向かって初めて本音(弱音)を言ったシーンじゃないでここで初めてわだかまりが無くなったんだな〜と思ったら感動してました。
ほんまに何回泣かす気やねんこの映画!最高かよぉ…
結論として、この映画最も魅力的な部分は?という問いに対しては、
宮城リョータを主人公に採用した事…!!!
もうこれに尽きます。最高ですよ。それが1番始めに分かって、1番言ってはならないネタバレですので無闇に言っちゃダメですよ??
まあでも伏線は張ってたんですよね。
宮城リョータが明らかに立ち位置がセンターなんですよ!
最初はポジションとか背丈的な関係でこの真ん中なんかなと思ってたんですが映画観てから明らかに宮城リョータだけなんか輝いて見えてきたんですよねー。
これ、桜木花道主人公だったらこの立ち位置に確かにしないはずなんですよ。気付かなかったのは正直悔しいまでありますねー。
他の人は観る前から気付いてる人はちょくちょくいました。すげぇわ。
まとめ…
結局、宮城リョータが主人公やってめっちゃ嬉しいってのを伝えたいだけの回やと思ってます?
その通りです。!!!
まず観てない方はぜひ観て下さい。そして原作も読んでない方は見ていただきたい!!
ほんとにバスケ知らん人でもハマる作品になってますのでまだまだ上映されてますので時間があるなら足を運ぶのはいかかでしょうか?
以上、感想でした。明日(1月4日)から仕事頑張りたくないけど頑張らざるを得ないので頑張ります〜