※まずは前編のブログを見てる人か、ONE PIECE FILM RED を観てからこちらのブログを見て下さい。完全にネタバレしていきますので注意!!
…ここまで言うたら大丈夫やろ。という事で始めていきますか。
ここでは観ていない人には到底教えられない物語の本筋部分や見所、感想を交えて語っていきます。
いやー、やっと言えなかったもやもやが話せるぜ…
目次
・迷ってた点① ウタがボスキャラなの?
・迷ってた点② シャンクスへの期待値
・迷ってた点③ ウタの思想がどうストーリーと関わってくるか
・迷ってた点④ 巨大化オチはやめてくれ
・迷ってた点⑤ Ado
・どうすればウタは苦しまずに済んだのか
まずは以前の迷ってた点の結果がどうなったかの答え合わせからやっていきましょう。
迷ってた点① ウタがボスキャラなの?
いやー、しっかりウタがボスキャラやってましたねぇ。ウタを操る黒幕とかいなくて良かったです。
正直ゴードンさんが黒幕みたいなめっちゃ怪しい登場したから冷や冷やしましたが、ゴードンさんめっちゃええ人やないですか。
僕はウタに救われて欲しいとルフィに託すゴードンさんのシーンが1番感動したくらいですから。
(とはいえ、ゴードンさんの教育方針に関して全てが肯定できるものではないなーという事だけ言っておきます…後述します。)
迷ってた点② シャンクスへの期待値
過去シーンが多かったものの、初出シーンがかなり多くてファンは満足したでしょう。
まずはウタは事実としてシャンクス率いる赤髪海賊団の船に音楽家として乗っていたという事。ウタの妄想でも何でも無かったわけですね。
そして関係性について。
シャンクスが宝箱に入っていた当時1歳のウタをたまたま拾い、血は繋がっていないもののシャンクスがちゃんと父としてしばらくウタを育てていたという事。
そして何げにすごいのはシャンクスもまた赤子の頃ロジャーに拾われて育ったというウタと同じ経歴である事がこの映画で確定した事です。
最後の事実は実は漫画本編でそうではないかという考察をされている方も以前からいました。それが今回で明らかになったわけです。
ファンにしてみれば胸アツシーンですよね。
まあ個人的には、赤髪海賊団のクルーであるヤソップが息子であり麦わらの一味であるウソップと見聞色での息の合ったコンビネーションを魅せたのは経緯を知っているからこそアツかったですね。
また、何気にそのヤソップ含め赤髪海賊団のクルーの戦闘シーンが初なんですよね。
という意味では初出のサービスはかなり多く、期待値以上の見せ場があったんじゃないかと思います。
また匂わせシーンとしてウタの父親がシャンクスと判明した時、五老星から「天竜人と関わりがある」「フィガーランド家の血筋」という単語が発せられたあたり、シャンクスは天竜人ではないかという考察がされました。
また、シャンクスの近くには常に世界政府の諜報機関「CP0」のカリファが「誰か」と通話でやり取りしていました。これからもシャンクスは現在も世界政府と繋がっているのではないかという推察もされてます。こちらは少し弱いですが…。
確定情報だけでなく、再び謎を増やすあたりもこの映画が魅力的な理由の1つでもあるでしょう。
迷ってた点③ ウタの思想がどうストーリーと関わるか
そもそもウタの思想として現在の「大海賊時代」を、争いが絶えず民間人が不幸な暮らしを強いられてられいる現状を否定しています。
当初は「赤髪海賊団の音楽家として」音楽でみんなを幸せにする新時代を創る。それがウタにとっての夢でした。
しかしシャンクスに裏切られ、海賊を煙たがりウタに救済を求める世間の声に呼応すべく、自身が海賊嫌いの人間の象徴として海賊から被害を受けてる人達を救わなければという使命感を背負います。
そしてウタがたどり着いた結論は永遠に自分の創り出した夢の世界に閉じ込める事です。
詳しく言うと彼女が生まれた時から所持していたウタウタの実の能力を利用することで先程の非現実を可能にします。
ウタウタの実とは自分が歌っているのを視覚、聴覚同時に捉えると発動します。発動すると対象者は現実世界では眠ってしまいます。
遠隔でも発動させることが出来ますが、ラジオだと聴覚だけなので発動しないしテレビもミュートにすれば発動しません。
しかし、一度でも発動してしまえばウタの夢のような別世界に飛ばされます。
その世界こそ争いのないウタの理想の世界なのです。その世界では全てがウタの思い通りになります。
もちろん解除方法はあり、それは現実世界のウタが眠ればいいのです。
この時、ウタのみが現実世界とウタの世界を行き来できます。
しかしながら今回の計画ではウタはネズキノコという眠れなくなる作用のあるキノコをライブ前に口にします。そして全世界に映像を飛ばし大規模な人達をウタの世界にいざないます。
そして厄介な事にネズキノコを食べたものは数時間後には死ぬという毒キノコでもあります。
ウタの世界に飛ばされたままウタが死んでしまうと二度と現実世界には帰れなくなるのです。
それこそが自分の創り出した争いの無い楽しい世界に永遠に閉じ込めることでみんなを幸せにするという計画であり、ウタの掲げた新時代なのです。
しかしながらこの計画は明らかに歪なのです。
というのは、心は救われたとしてもそこに肉体が伴っていない事です。
つまり現実を受け入れることをやめた壮大な安楽死計画のようなものなのです。
かつてのウタはもっとシンプルに歌で感動させて
幸せにしようと考えていた筈です。
みんなを救うためだと言ってここまで歪になってしまったのは実はウタこそ救われたかったからだと考えられます。
というのも、1年前までは海賊シャンクスに裏切られた過去と電波に乗る情報で聞かされる海賊の悪行をもとに海賊嫌いのウタとしてみんなを救うという使命を背負い一直線に生きてきました。
しかし、シャンクスはウタを裏切ったのではなく庇っていなくなったという事を偶然流れついた情報で知ってしまうのです。
シャンクスが一国を滅ぼして焼け野原となった土地にウタを捨てたのでは無かったのです。
国を滅ぼした原因はウタの能力によってその国に宿る音楽の怪物を呼び起こしてしまったことにあったのでした。
当時9歳のウタにとって自分が大勢の人を殺したという事実を背負うにはあまりにも重過ぎるとシャンクスは考え、赤髪海賊団が滅ぼしたと罪を被ってくれたのです。
そしてその国の唯一の生き残りであったゴードンさんにウタを託し去って行ったのです。
その事実を知ったウタは激しく動揺します。
まず、シャンクスがやったのではなく大量虐殺を行ったのは自分だったという事。そう、裏切っていたのはシャンクスではなくウタ自身だったのです。
赤髪海賊団に向けていた憎悪が一気に自分へと向かったのです。
同時に赤髪海賊団が大好きで心から憧れていたかつてを思い出すも、今の自分に憧れる資格なんて無いんだと絶望しました。
そして一方では海賊嫌いを公言し世間を味方につけたウタにとって今更引き返すことは出来ませんでした。ウタの感情はぐちゃぐちゃになります。
哀しい事にウタの海賊嫌いは人づてなので直接海賊に悪さされた訳じゃないんですよね。何なら大好きだったシャンクス達しか知らないんです。(あんだけ有名なルフィが海賊だった事さえ知らなかった)無理やり悪い海賊を想像しながら海賊嫌いを演じるしか無いってのがまた心が痛みますよね。
結局根本は何も解決される事もなく整理のつかないまま安楽死ライブ計画を実行します。
シャンクス達にもこのライブの情報は届いているでしょう。ウタの能力、そしてネズキノコの性質だって分かっている筈です。
ウタはきっと最期に父であるシャンクスに会いに来て欲しかった。(でも会わせる顔もない)というのが本音だったのでしょう。
シャンクスに介抱されながらウタがつぶやいた「会いたくなかった…でも会いたかった」
がこの物語の全てでしょう。
…最後まであらすじを書かせてもらいましたが、分かる通り非常に「ウタの思想」にストーリーが密接しているんですよね。
ウタの揺れ動く感情に沿ってストーリーが動いていると言って過言は無いです。
これこそ何というかリピートしてしまう理由で分からずに見るのとストーリーを分かった上で見るのとは目の行き所が変わるので2度、いや数度は楽しめるはずです。
特に感情描写は繊細でほんと細かいので見応えがありますね。
超長文になってしまいましたがこれで分かってくれましたか?凄かったです。、
迷ってた点④ 巨大化オチはやめてくれ
これは残念ながら見事に巨大化してしまいましたねー…。
だいたいパワーアップで巨大化するキャラの末路なんてたかが知れてるんですよ…
だけど今回はキャラ自身の意思で巨大化したわけでは無く、怪物に心を取り込まれて大きくなった経緯を考えると、やられるべくしてやられた必要な巨大化だったのでOKです。完全に個人的な意見ですが笑
迷ってた点⑤ Ado
これは前編でも触れたんですが、ウタの揺れ動く感情をAdoだったからこそものの見事に歌として昇華し表現出来たのではないかと思います。完全に今回の映画の目玉です。
そして何気に全曲最強なんですよね。しかもよくよく聴いたら歌に関してもしっかりストーリーに沿って動いているので2度目3度目になると歌詞も思わず確認してしまいますね。
ってか、ヤバいよ。歌詞を突き詰めれば多分1本分ブログまた作れちゃうよ。うん。
1.新時代…ウタの音楽によってみんなと一緒に自由な世界に変えていこうではないかという序曲
だが所々に現実逃避を思わせる歌詞があったり、よくよく聴けば最初から歪だったのである。
2.私は最強…目の前で起こる争いを止めるべく武装しながら歌った曲。ここも所々で救いを求めてたり強がっている自分が歌詞で描かれてるのも心にくる。
「私は最強」は自尊心ではなくネガティブな自分を励ましているようにも感じる湿っぽさがある。
3.逆光…ウタの新時代に乗らなかったルフィに対し敵意を向けた際に歌われた曲。
この時ネズキノコの感情をコントロール出来なくなるというウタも知らなかった副作用のせいか感情が尖っており爆発している。
実際歌詞もシャンクスに裏切られ悪党(海賊)をぶっ飛ばすんだという海賊嫌いを公言している側のウタではありながらも、歌詞の節々に「真実」を知ってしまい、やり場のない怒りをどこにぶつければいいのか分からないので歌にして昇華しているようにも聞こえる。
泣きながら怒っているような哀しい気持ちになる。
4.ウタカタララバイ…計画の真髄を脅威と感じた海軍に包囲され捕縛されそうになった時にウタがキメたように歌った曲。
完全にドラッグを摂取したかのような狂ったラップ調の曲が完全に感情がぐちゃぐちゃになったウタを象徴していた。
特に歌詞では
「この時代は悲鳴を奏で救いを求めていたの 誰も気付いてあげられなかったから わたしがやらなきゃ だから邪魔しないでお願い…
もう戻れないの だから永遠に一緒に歌おうよ」
これに尽きる。悲鳴を奏でていたのは海賊に怯えた民衆でもあり、自分自身でもある。
曲がっていると分かっていながらみんなを幸せにしようと模索したウタ。
しかしその裏に潜む脅威を海軍や世界政府は見過ごす筈もなかった。
でもこの大海賊時代を変えられないまま野放しのような状態を作ってしまっている世界政府には尊い計画を邪魔されたくなかった。
なら、この世界ごと無くなればいいじゃない。ウタの能力で超大規模な一家心中をキメてやる…と。
5.Tot Musica…呼び起こしてはならないとされる怪物「トットムジカ」を召還する時に歌われた曲。映画での迫力が本当にたまらない。
この曲とは関係ないが最後の戦闘シーンで新時代とONE PIECEの代名詞でもある曲ウィーアー!がミックスされたBGMが流れるんですよね。
それはまるでルフィやシャンクスが新時代を切り拓かんとばかりに鳴り響いてて胸が熱くなりましたね。
6.世界のつづき…トットムジカを倒すも、戻らない現実世界を救うために重篤な状態のウタが歌った曲。
この歌はかつて赤髪海賊団の音楽家として船に乗ってたウタが歌ってた曲でもあり、絶望に打ちひしがれてた時もこの曲を口ずさんでたというゴードンさんの語りもある。
という意味では曲の裏のテーマとして「救済」が掲げられいるのではないかと。
心の奥ではシャンクスを信じようとしてた自分がいて本当に助けに来てくれたこと。
そして、この曲を介して民衆をウタの世界から元に戻すという純粋な意味で救う側にもなったこと。
私はいなくなるけどみんなは私の歌を救いにしてこれからも生きて欲しいという願いも込められていて本当に泣けますね。
7.風のゆくえ…これもウタが幼い頃から歌っていたとされる曲でシャンクス達に最期を看取られる時に歌った曲でもある。
前曲含め2曲もバラードがあるのにまず野暮ったいというか感動の押し売り感を感じさせない所が曲のクオリティの高さを物語っているし、何せ歌うタイミングがズルい。
ウタの歌った夢は果たしてどうなるのかはまさしく風のゆくえのように分からない。
しかしながら苦しかった時も全力で生き続けてもがきながらも夢を追い続けてきたのだから報われて欲しい。
「私が消え去っても歌は響き続ける」という歌詞こそウタの本望で歌が忘れられない限りは自分の意志は生き続けるという事を示唆している。
エンディングでは風のゆくえと共に一枚絵で今までルフィと関わってきたキャラがそれぞれウタの歌を聴いているシーンはまさしく、
「私が消え去っても歌は響き続ける」そのものであり、
この歌詞を耳で聴いた瞬間、感動の脳汁が目玉から溢れました。
こう綴ってるだけでも分かるように激しく感動しました。曲だけで元取れてます。
映画終わった瞬間の満たされた気持ちって日々の浄化に近いような感動を味わえます。
最後に…ではどうすればウタは苦しまずに済んだのか
まあ何度も映画を観てるとこの疑問に誰もがたどり着くはずです。
まああくまでたらればの話なので聞き流してくれてもいいのですが…。
単刀直入に言いましょう。原因は育ての親、ゴードンさんがいつまでも真実を隠してたことが悪いです。
真実とは迷ってた点③でも話したように国を滅ぼしたのは赤髪海賊団では無く、ウタであったことです。
まず前提としてシャンクス達赤髪海賊団は当初からウタの能力を知っていました。
また、ウタ自身も能力を利用こそしていませんでしたが自覚はしていました。
シャンクス達はゴードンさんが国王である音楽の島エレジアに着き、歌の才能を評価されたウタはスカウトされるのでした。この時ウタはまだ9歳でした。
ウタは赤髪海賊団の音楽家として歌いたいとスカウトを断りました。
エレジアを発つ前日に別れを惜しむかの如くエレジアの国民はいろんな歌をウタに歌わせました。
その過程で悪魔の楽譜であるトットムジカを呼び起こしてしまい、その楽譜をウタは手にしてしまい歌ってしまうのです。
するとトットムジカはウタの身体を乗っ取り島中を燃やし破壊し始めたのです。
シャンクス達が全力で止めにかかりウタを止めるも結果は虚しくゴードンさん以外の全国民が亡くなり島中焼け野原となってしまいました。
最初はいろんな曲を歌わせていたのに責任があるとして国王であるゴードンさんが罪を被ろうとしました。
しかし、シャンクスは幼いウタにこの真実を知るには重過ぎるという事で海賊である自分達赤髪海賊団が罪を被る事をゴードンさんと約束しました。
その代わりウタを一人前の歌手に育てるように宜しく頼むという事でウタと別れることになったのです。
この部分に関してはシャンクスが正しいかとおもいます。
第一にゴードンさんが罪を被ればゴードンさんは捕まります。
となると、ウタはシャンクスの船に引き続き乗るか1人きりになるかの2択になります。
前者であるとして、一緒に船にいる状態だと真実を隠し通すには無理があります。
エレジアの悲劇が起きた以上、元凶が絶対的に存在するのです。
その対象がエレジア国の中だと整合性がつかないし、シャンクス達だとウタは彼らを失望させてしまうし、ウタなんだと真実を話す以外に無くなってしまうからです。
なのでシャンクスが取った手段は悲劇が起きてしまった以上、消去法で罪を被りウタの元から去る他無かったでしょう。
ゴードンさんはシャンクスと約束をした以上本当の事は言わず、目を覚ましたウタに君はシャンクス達ははなからエレジアの財宝目当てにウタを利用し裏切ったのだと嘘をつきました。
あまりにもその時のゴードンさんが迫真的な演技をしてたのでここまで酷いように言わないでもええのに…かえってウタにえぐいトラウマ抱えさせられるだろうと思いましたけど、まあゴードンさんはそういうところが不器用なんだなと今ふと感じました。
まあ問題はそこから12年ずっと真実を言わなかった事です。
多分ウタが全世界巻き込むライブを開いた後でも言わなかったくらいですから一生言わないつもりだったんでしょうね。
ルフィに感化され、ウタが怪物に取り込まれもう何もかも手遅れな時にようやく口にしたくらいですから。そりゃウタも拗れるんですよね。
ゴードンさんはウタを育てるのに慎重になり過ぎたのが原因だと思われます。
身近に物を捨てられない人とか、誘いを断れない人とかいるかもしれませんがゴードンさんはまさしくその類ですね。
まず、ウタを傷付けることを恐れるがあまりにウタに口出ししなかったのだろうと思います。
現に、ウタは実年齢では21歳になってるのに精神が9歳のまま止まっている描写が多いです。これはゴードンさんがウタが間違った事をしても仲が悪くなる事を恐れて何も言わなかったことにあるんじゃないでしょうか。
なので「真実」に関しても教えてしまうとウタを傷付けてしまうと思って言わなかったのでしょう。それがかえってゴードンさんの信頼を無くしてしまうきっかけにもなるのですが…。
別経由で「真実」を知ったウタはゴードンさんに隠し事をされた…極端に言えば裏切られたと思うのも無理はないでしょう。
そんなゴードンさんに頼っても無駄という思考回路があったから真実を知ってからもゴードンさんに相談せずずっと1人で抱え込んでいたのでしょう。
結局最後までゴードンさんは自分の意見すらウタに言えないままでした。
個人的意見ですがウタが15歳ぐらいになった時には真実を話していた方が良かったと思います。
ほんまに多分ですけどゴードンさんは10年経ったら、すなわちウタが19歳になった時に言おうと思ってたと思います。
しかし、その19歳の頃に映像を電波によって外に飛ばす電伝虫を偶然拾い、ようやくウタは外の人に向かって歌を届けられるという夢を掴み始めるのです。
そんな時に水を差すように真実を話すのは確かにタイミングでは無かったかのように感じます。
だから尚更もっと早く打ち明ければよかったのになと思うのです。
中学生くらいの年齢になれば多少なりとも分別はつくようになります。
そして、ウタの能力が人を良くも悪くも巻き込む性質である以上、残酷な事実であることは承知の上ですが今後も同じような事が起こらないように知っておくべき情報でもあるのです。
それをいつまでも話さないでいるのは教育の怠慢ではないかと僕は言っているのです。
もし早くに言っておけば…ウタはゴードンさんによってあるいは救われてたのかもしれません。
ここで誤解を生んでしまうとあれなので言いますが、ゴードンさんはとにかく不器用だっただけで全然悪い人じゃないんですよ。
彼は彼なりにもがいてウタの幸せとは何なのか考え出した結果なのです。だからウタにはウタのやりたいようにやらせて口出ししないのが最善の幸せであると思ったのでしょう。
それがせめてもの罪滅ぼしでウタには救われて欲しいと心から願ってたでしょう。
だからこそ、本当に最後の救われきれなかった時に白状したのだと思います。
そして自分が何も選択を下さなかった愚かな人間だったと涙ながらに訴えて最終的にウタの幼馴染であったルフィに託すのです。
そんな不器用だけれどウタの幸せを想い育ててきたゴードンさんだったからこそ僕はそのシーンで激しく心を打たれたのです。
その後のあの娘を助けてやって下さい…と託すゴードンさんにルフィの『当たり前だろ…!!』とゴードンさんにだけ聞こえるような呟くぐらいの大きさだけど力強く頼もしいその一言にも胸が火傷しそうなくらい熱くなりました。
まあ残念ながらルフィとシャンクスのかっこよさを演出するにはウタは彼らに救われる必要があるのです。
そもそもウタはゴードンさんに救われてしまったらストーリーが破綻してしまうのでゴードンさんは不器用にならざるを得なかった訳です。ゴードンさんもまたメタ的にも被害者になるわけです。
読み返せばめちゃくちゃ長文になってしまった…というのは毎度の事なのですがまだまだ消化不良です。あとは直接語りたいですね〜
読んでくれたみなさんありがとうございました。