B'z × Mr.Children 夢のコラボライブの感想


久しぶりの投稿ですね。なかなか時間とモチベが上がらなくてサボってました。



相変わらずコロナの影響が続いており何をするにも窮屈な世の中ですね。僕のカタルシスであるライブ観戦もコロナ禍の状況では大きな障壁でした。


言わずもがな僕はB'zのファンなのですが2020年の6月に本来あったライブは中止となりミュージシャンにとってはどのような形で還元していけば良いのか葛藤されていたことでしょう。


そんな中取ったB'zの行動はどれも前衛的だったように思えます。


一つ目は1番最初の緊急事態宣言、2020年4月〜5月あたりですね。そこではYouTubeでのほぼ全ライブ(フル)の期間限定無料配信です。

これらを全部揃えるのに10万円以上かかるものを無料で見せるなんてなんという気前の良さでしょうか。

二つ目はB'zのリモートセッションの配信です。計2曲の即興ではありましたが現在のB'zの姿や、現況に合わせて歌詞を変更し激励メッセージとして送るなどのサービス精神に心を打たれました。


三つ目は無観客でのライブ、これもまた豪勢で2020年10月末の土曜日から毎週5連続で全部違う曲で演奏されるといったもので昔のレア曲マイナー曲が聴けるこれまたファンサービスが多いイベントとなっていました。

無観客とはいえライブを行う事自体がグレーな情勢であったためしっかりとPCR検査や検温などのアピールもしており、無観客は新鮮でこれはありっちゃありだなと肯定的ではありましたがいつかまた有観客での開催をしたいなと本音を溢していました。


それから2021年になってからもコロナは収まることはなく依然として窮屈なままでした。


そんな中、2021年4月にB'z稲葉浩志さんとMr.Children桜井和寿さんの1時間以上に及ぶ対談がこれまたYouTubeにて無料配信されました。

トップならではの苦悩など赤裸々に語り合っており、この時はまさかコラボするなんて夢にも思っていませんでした。


それから無観客でのライブ(約10時間分)が8月末にDVD化されると発表され、僕は飛びつくように6月頃に先行予約しました。


そのDVDをずっと心待ちにしていた最中でした。

とんでもない情報が出てきました。

B'zがなんと…あのミスチルとそれにGLAYとのコラボを企画し出したのです。確かに対談という布石を張られていたとはいえ想定外の事でした。(ちなみにGLAYは松本さんとTAKUROさんが親しい間柄であったことから実現)


しかも驚くことに有観客でやるとの事でした。コラボもさることながらこのタイミングでの有観客はかなり攻めた判断だなと思いました。

決定した8月あたりでは有観客のライブがちらほらと出ていたものの、お酒の提供が発覚し騒動があったりマナーなどの問題で世間は有観客ライブ自体にあまり良い印象を持ってませんでした。


もちろん賛否両論がありメディアにも取り上げられていました。

B'z側もさすがに無策で有観客を投じた訳ではなく当然ながらマスク着用、検温、アルコール除菌の徹底、分散配置、そして歓声のNGを行っただけでなく任意ではあるがワクチン接種者や72時間以内のPCR陰性者にステッカーを配布するといった気を遣った配慮もしておりました。


ステッカー配布は素晴らしいといった意見やワクチン打てない人もいるし差別じゃないか?とか強いられている感じがするといった意見もありました。

僕は姿勢(アピール)としてのものなので効果はどうであれ「任意」ですし無いより良いんじゃないかと思います。わざわざつつくのもどうかなと…


肝心の人が集まってクラスターなるんちゃうんけ?というのが批判として1番多いと思いますが会社もスーパーも飲食店と同じくらいの密空間にいるんだし過敏な反応だと思います。そんなん言うんならもっとつっつくべき空間はもっとありますよ…(○俗とか…)


話をもどしてB'zとGLAYは関東で2日間、B'zとミスチルは関西(大阪城ホール)にて2日間のみ開催で縦横空けての市松模様配置なので単純にキャパが半分になるので2日間でたった2万人も入れない激レアなライブとなります。


チケットの倍率えぐいて…僕は4次抽選でようやく取れました。さすがに取れんのじゃないかって思ったくらいです。だいたい10倍くらいの倍率らしいです。

周りで取れてる人があんまりいなかったので運が良かったです。ほんとに感謝です。

今回は会社の同期(ミスチルファン)とライブに行くことになりました。毎回違う人と行くのが僕のライブ道みたいなもんです。主に布教です。


当日…Tシャツとタオルを買いチケットを握り会場へ足を運びました。

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今回はスタンド席(上の席)の後ろ側でいつもアリーナ席が多いので少しハズレかなって落胆したものの見れるだけほんとありがたいというものです。


どういう形でコラボしてくるんだろう??先B'z??ミスチル??それとも同時??色んな憶測が心の中で飛び交う中ステージが暗転しました。

すると聴き覚えのあるピアノのメロディーが耳を流れました。

ん?これは!?

そしてそれが分かった瞬間全身からさぶいぼの飛沫が上がりました。

「「「Tomorrow never knowsや!!!」」」

もう、これは叫びたくなりました。ただ今回は発声禁止。目を見開きながら押し殺していました。

そして出てきたのはミスチル。僕は初めて生の桜井和寿さんを観ました。若い…!そして軽快…!なにより…歌上手い…!心のまま僕はゆくのさ この長い旅路のどこかで〜 叫びたい気持ちを手に込めた鳴り止まない拍手が会場に広がる。

そして間髪入れずにGIFT、その後に桜井さんによるMCが入る。

マスクで窮屈だよね。ほんとは叫びたいよね。不安な中来た人もいると思う。でも来てくれてほんとにありがとう!

稲葉さんと違って声も大きく流暢で表情も豊かである。そしてまた次の曲が入る。

ただここまでいまだB'zは出てきてないのであれ?俺ミスチルのライブに来たんやっけ?いつB'z出てくるん??と僕の心を焦らしに焦らしてきた。


知らない曲が立て続けに入るがそれでも盛り上がれるのがミスチルの魅力だろう、桜井さんは走りながら、また踊りながらはしゃぐように歌っていた。いつもの桜井さんを知らないけど久々に、そしてB'zとコラボ出来たことへの喜びかは分からないけどすごく嬉しそうだった。


次のMCで桜井さんが僕が言うのもあれですけどBIGの共演じゃないですかーとか、B'zに勝ちたいんですよ(のちに勝ち負けではなくどれだけファンのもやもやだとかを晴らしたりするかが僕らの使命だと訂正する)だとかはこういう発言は絶対稲葉さんはしないなーとか俯瞰しながらもそういった桜井さんの人間臭い所がファンにとっては魅力なんだろうなと感じたり、(稲葉さんはもはや達観が凄すぎる)


そしてB'zさんに本当に誘ってくれて感謝していますと述べた後2人を呼びようやくB'zの2人が登場したのであった。

その後の稲葉さんのトークがえぇー、とか途切れ途切れで声ちっちゃいし…といういつも通りで逆に安心しました。


しかしそんなほっこり場面も束の間、曲が流れると稲葉さんはキリッとした状態になり歌い始めました。なんとその曲は「Everything(it's you)」


おい、まじか、そんなことある?ってかもう二度と聴けないんじゃね?し、しかも、、稲葉さんのしゃがれた色気のある声と桜井さんの丁寧な優しい声がサビでハモっているではありませんか。


これを感動と言わずして何があるのだろう。あり得ない事です。おそらくこの場にいる古参のおじさんだろうとおばさんだろうと全員が「初めて」の体験でしょう。実際ライブでB'zがボーカルとデュエットしたこと自体が初めてたそうです。知らなかった…。


1番は稲葉さんが低音桜井さんが原音で2番は入れ替わっており稲葉さんが原音パートの時はアレンジ効かせて音を上げてました。やっぱりすげぇや

そしてギターソロでバリバリ松本さんがブイブイ松本さん色のギターを奏でてましたね。


この一曲を歌い終わってB'zは退場し、再びミスチルソロで歌い始めました。

確か10曲くらい歌って最後にinnocent world、王道を歌い終わり締めくくっていました。うん、最高。


よくよく考えればミスチルはドラムやベースもメンバーなので交互にB'zミスチルとは演奏できないわけです。なのでしばらくは機材の入れ替えが約15分ほど行われたあとついにB'zが姿を現しました。


いきなりファイアー演出で思わずうおっ!と叫んでしまいました。そこから新曲を引っさげ登場しました。いやーなかなか良い曲でファンの評判も良かったと思います。その後のイチブトゼンブ、はい、神ですね。


稲葉さんのMCでほんとにみなさんに会いたかったですー!さいこぅ(裏声)とかわいい一面を見せつつ、ほんとにマスク着けてくれてありがとうございます、声出せない分踊ったり頭揺さぶったりしてもいいです、自分なりの自己表現してください!とまた訳の分からない(稲葉さんらしい)発言、僕は好きですね。


砕けながらもコロナ禍に配慮したもので桜井さんとはまた違うアプローチでそういったMCの違いが一度に見れるのはコラボの良さだなと


B'zはどちらかというと王道オブ王道で新曲とラグビーリポDのCM曲(兵、走る)以外は全てシングル曲で構成されておりミスチルファンにも優しい仕様になっておりしかも手拍子メインな曲に合わせていたように思えます。

そういった選曲にもきちんと配慮がされており、やはり頭ひとつ抜けた余裕と風格がB'zにはあるなと、そしてB'zファンとして誇らしく思えました。


ただ不満もあってですね、ステージの後ろ側の席だったんですけどB'z仕様の機材がまあ後ろ側だけ文字が表記されるモニターになっててそこに次の曲が表示されてるんですよね。(画像参照)

こっちは次の曲が何来るかをめちゃくちゃ楽しみに聴いてるのにガッツリ「LOVE PHANTOM」って書いてるやん!と公式側からネタバレをくらってしまいました。

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とはいえ分かってても興奮するんですけどね。


なので次の曲が来る時はメガネを外したりモニターから目を逸らすんですけどモニターが複数個ある上に暗転の上の緑文字というどうぞ見てくださいと言わんばかりの仕様なのでどうしても目がいってしまいますし、僕レベルの強者になると視力悪くても文字数、文字の朧げな輪郭だけで曲が分かるので意味がありませんでした。もう上向いてたりしてました。


面白くも心配したことは稲葉さんがお立ち台からのジャンプで着地ミスをし盛大にコケたことですかね、それでも一糸乱れず歌い続けてたのはプロですし、コケててもカッコいいんすよねー、なんでやろ?

歌い終わった後ケツを叩きながらドジった〜みたいな顔した稲葉さんが愛おしかったです。


歌い終わってからのアンコールはアンコール!!を言えないため、手拍子が延々と行われておりました。普段なら声を出せる分手拍子が途切れることもありましたが今回のライブではほんとに割れんばかりの手拍子が一帯となって鳴り響いてたのは感動しましたね、我々がどれほどライブを望んでいたのか、みんなの気持ちが1つとなっていました。

夢から覚めたくない、僕はそんな気持ちで腫れるくらい叩いていました。


アンコール後に再び今度はB'zのさまよえる蒼い弾丸というテンションブチ上げ曲を稲葉さんと桜井さんが一緒に歌うという胸がアツい展開でした。

腕と腕をガシっと合わせながら2人とも嬉しそうに歌ってる姿をこっちはどういう表情で見ればいいの?

たとえるなら本来なら別次元であるドラゴンボール孫悟空とワンピースのルフィが共闘してるくらいの夢みたいな激アツですよ。たとえが蛇足ならすみません。


ほんとに夢みたいでした。最後のウルトラソウルはコラボではありませんでしたが圧巻の迫力でした。絶対に盛り上がりますからね。

最後に稲葉さんが家に帰るまでがライブですよー、飲みたい、騒ぎたい気持ちも分かりますが今日はまっすぐお家に帰りましょうー!我々もそうしますーとさりげなく注意喚起した所も人柄出てて良かったです。


ミスチルも観戦してミスチルファンがミスチルが好きになる理由がとてもよく分かりました。言葉選びが繊細ですし、声が優しい。そして歌ってる時はカッコ良い。知らない曲も後から調べてまた聴きたくなってきてCD買おうか迷ってますね。


でもね、僕はミスチルを聴いて改めてやっぱB'zだわと確信が強くなりましたね。唯一無二だわと改めて感じさせられましたね。

迫力といい、魅力といい、謙虚さや人柄といい、そしてコケてしまう、みたいな完璧じゃないという「隙の無さ」があるんですよねー。

なんというか、カッコつけないというかありのままなんですよね。着飾らないカッコ良さに痺れますね。


僕の中でB'zは他人を比べることなく昔の自分達と比べて高みを目指してる孤高の存在というイメージがありました。

そんなB'zだから誰かとコラボするっていうのが本当考えられないことだったし、また新しいB'zが見れたのでとても生で観れて価値のあるライブになりました。


いやぁー、感無量です。このライブに携わった全ての人達に感謝申し上げます。ありがとうございました。