149番

僕は149番になりたい…
…タイトルを見ても何のことかぱっと思いつく人はいないはずです。149から分かるちょっとした話でもしていこうかなと思います。

コンビニ店員である僕はレジをしてる最中に客が「タバコ149番」と言ってあるたばこを指差しました。
しかし、そこには149番とは書いておらずまっ白い紙だけが刺さった状態でした。
なぜ客が149番だと分かったかというと単純にその左隣が148で右隣が150だったからでした。

普通に生きているとそれが149番だと分かりますがそれが149だということはよくよく考えると何も示されていないのです。ただ番号が1からずっと自然数が体系的に並んでいて、1ずつ増えるという規則性が脳内に組み込まれているからこそそれを149だと脳が勝手にそう置き換えたのです。

148と150の間が148.7という可能性だって149.333333...の可能性だってありますしはたまたその間の数字ではないかもしれませんし、そもそも数字でもないかもしれません。
正解が書かれておらずただまっ白の紙なのでどのような可能性も考えうるし答えがないということが答えなのかもしれません。

また律儀にそのまっ白い紙が入ってるやつでとは誰も言わないでしょう。その紙には何の意味もないということも我々の脳は判断しているからです。

その148と150の間のケースに挟まれたまっ白い紙をそっと取り出しました。しばらくその何も書いていない紙をペラペラと動かし僕はこの紙と同じように取り出してしまえば何も価値はない…そう思いまた戻すとその紙は149としての役割を果たしていくのです。そこに紙自体何か変わったわけではない、しかしそこに組み込まれることで149の紙へと変化していくのです。

僕も同じで僕自体に価値はない…しかし、その組織の中に僕が入ることで僕にしか出来ない役割があるのです。
他の人はそれぞれ番号があるようにスキルがあり確固たる役割が単独でもそこにあります。
僕はその分1人では何も出来ないが周りが支えてくれることで与えられた番号以上の枠組みを越えていわば空いているところに全て活躍できるチャンスがあるわけです。
僕はそういった番号を作るというよりかはその時々において自分に与えられた役割は今何なのかを把握し、何番がそこに無いのかを見つけていくことこそ今後僕が求められるスキルになるのではないかと考えました。

今の僕にとっての149番は何なのか、社会人になり、コロナの影響で在宅勤務となった今、一度振り返って考えて行動していきたいと思っています。