無能でもなんか光る所はあるんじゃない?

 

才能って色んな形があると思うんですよ。才能って200種類以上あんねん。

 

目に見えて分かるような表面から輝いているキラキラを人は才能と呼ぶのかもしれないですけど、

たとえばそのキラキラをいち早く見つける人も、キラキラを育てる人も、そのキラキラと育てる人を結び付ける人も、目立たないかもしれないですけど皆立派な才能だと思うのです。

 

僕は目に見える才能と言えば、似顔絵を描くぐらいでしょう。

とは言え、もっと上手く描く人なんて探せば腐るほどいます。

陸上だって人間全体で見れば速い方かもしれませんが僕より速い人なんていくらでもいます。

それで人生生きていけるほど甘くないのです。

 

大半の人はどっかしらの組織に所属して働く事になるでしょう。

そうしたら、まず自分がその組織の中でどのような役割になれるか…それこそ自分の才能をどう上手いこと作用させるかが鍵になっていくでしょう。

 

…となれば様々なカテゴリーを分析して何が弱みで何が長所なのか、まずは自己分析する事から始めるのがいいでしょう。

 

就職活動のこの自己分析は唯一?理に適ってるんじゃないでしょうか。

(まあ、それが会社と合致するかは入ってみないと分からないですが。)

 

ってな感じで、「私」を分析するじゃないですか。

それはそれは、仕事する上で全然向いてないんです。はっきり言って、自分の部下が自分だったら嫌ですよ。

 

箇条書きで挙げるとすれば…

・基本的に初めて行う事に対するスキルが低い、(仕事やスポーツ全てにおいて)

・習熟するのにも時間がかかる

・忘れっぽい、ミスが多い。実際に忘れてる時は注意力が散漫になる、単純作業が苦手

・落ち着きがない、焦っている時は特に脳内処理能力が浅い、複雑な作業も苦手

・考え過ぎる、段取りに時間がかかる

・完璧じゃないのに完璧主義者の思考(1つ1つの仕事の妥協点を見つけられない)

・1度上手くいっただけですぐに調子に乗る

・面倒くさがり、食べる事も面倒くさいと思っている

 

・メンタルが現場で鍛えた割には繊細

・他者への興味が薄い方、物への執着もかなり薄い

・肝心な時ほど人に頼れない

・自分が主役になれるカリスマ性はない

・自分ではブログや詩を作ったりしているので文章力があると思っているけど、思ったほど推敲能力は無い。

また、考えている内容に言語が追いついていない傾向にある。(特に会話時)

本とかラジオとか新聞、興味無い分野の情報を仕入れていないインプットの偏りが語彙力不足、語り口の薄さ、はたまた人間としての薄っぺらさまで表れている。

 

すいません、箇条書きじゃなくて過剰書きですよこれ。傷付きました。

 

上の8個は元来の物で死ぬまで引っ付いて離れない「特性」でしょう。

下の5個は自分の努力次第で変われる「要素」ですが、いわばこれらのマイナスとは上手く向き合っていかないと自分の首をますます締めつけるだけでしょう。

 

それでもこれだけマイナス部分がありながら何とかやっていけてるのはプラス部分で補っているからでしょう。

 

箇条書きで挙げるとするならば…

・分析力が高い。人や事象の長所短所を見つける事が出来る。

・圧倒的な正直者、他者や自分自身に対しても正直

・入り込めば集中力が高い

・顔や名前を覚える記憶力がある

・好き嫌いで態度を変えない、感情では動かない(博愛主義)

・良い意味で鈍感(寒さ暑さに強い、簡単にへこたれないという意味)

・絵が上手い方

・計算が早い方

・字が綺麗な方

・体力がある方

・お酒が強い方

 

感情で動かないというのはデメリットにもなり得る(怒りや情熱のエネルギーは何かを成し遂げるには大きな動機となるので)が、

こういったプラスがあるからこそ、その要素を活かす事で貢献が出来るのだ。

 

で、なんでこんな事話しているかと言いますと、ここからが本題で、

 

最近になって新たな自分の可能性を見つけたからです。

それは「仲介力」です。

簡単に言えば人と人との仲立ち人であれこれ調整する能力です。

 

今までそこに長所を見出せていなかったのに2つ理由があって、1つは日程の調整力自体は並以下です。セッティングというか、段取りは得意な方ではないです。

2つ目はあまり会話の中心にいるタイプではないので、自分に自信が無くあまり声をかけられなかった事にあります。

 

ただそれこそ序盤に話した事を回収するんですが、別に中心人物である事が才能でも無いですし、自分に能力は低くても上手いこと結び付ける事ができる能力が高ければそれは才能になり得るのです。

 

最初にふと思ったのは、

大学の頃、高校の先輩が中心の陸上部OBでの飲み会に中心人物では無いのになぜか幹事に選ばれた事でした。

正直先輩(特に女性)とはそこまで絡みが多い方では決して無かったですから。

 

まあ、みんな顧問との連絡や、場所や人数の調整を嫌がるからという理由も当然あったと思います。

でも僕は任された事に自分の存在価値を見出せたのです。(少なくともお前は来て良いんだという証明にもなるからです。)

 

また大学陸上部で主将になったのも、1番走りが速いわけでもないし、カリスマ性も無いし、裏方能力が高いわけでもないのです。

 

強いて言うなら「分析力」に伴う「バランス調整能力」だと思っています。

何が長けているのかというと、グループ全体を客観的に分析する力と、その結果に基づき自分の適切な「立ち位置」を見極める能力です。

主将になったのも、自分が主将というポジションに就くのがグループ全体のおさまりとして最善の形だったからです。

 

それは思った通りの形となって、自分の主将能力は今思えば反省材料しか無いのですが、個々の「役割」をそれぞれ活かしきる事に関しては出来たかなと思っております。

 

特に自分がそういった指示する側になれば、この人にはこれをしてもらうのが才能を活かせるなーと分かってきたのも「自分がリーダーになって成長したから」じゃなくて、「僕が持っているそもそもの長所が発揮された」事に最近気付きました。

 

そう、僕はまとめあげる能力はそこまで無いです。逆に言えば僕に無い能力をその人その人が上手く使ってくれていた事でうまく「まとまっていた」のです。

 

そういう場面は多々ありまして、B'z同好会でも自分の得意分野での企画、段取りは自分中心に動かしていって、そうでは無い場合は引き立て役や、あえてちょっとグループの輪に入れていない人に声かけたり、その時々で自分の役目、立ち位置を判断し行動していました。

 

まあ、全体的に僕の能力は低いので上手くいったかは別として、こうすればいいんだよと見本としての形として道を作りあげる事は出来たのかなと思っています。

 

この「道を作り上げて解決へ導いていく能力」を僕は「仲介力」なんじゃないかと考えたのです。

 

バランス調整能力よりも少し能動的行動寄りになったものと言うべきでしょうか。

道を作り上げるというのは0から1を用意する事です。

 

小さな事で言えば、先程話した飲み会を0から開くといったのが例になります。

今まで全く無かった飲み会という選択肢を声を掛けた事で道が敷かれ始めていくのです。

この場合、解決は飲む事という些細な事ですし、飲まない事で困る人もいないので、所詮「バランス調整能力」の延長みたいなものです。

 

「仲介力」が試されるシチュエーションとして

困った人が居たとして自分では解決できないが、そのツテを持っている人と繋ぎ合わせれば解決させる。とか、

相手と相手が喧嘩してお互いに話ができない時に双方の意見を聞きながらフラットな判断をして和解に繋げる。

など、現段階で困っているパターンが該当するんじゃないでしょうか。

 

この2パターンで分かる事は、別に自分が交わる必要性は無いわけです。問題は解決しないですが。

自分がこの問題を解決してやろう!という気概、勇気、そして責任が「仲介力」には伴ってくるのです。

そして僕はお人好しなのかは分かりませんがこの輪っかの仲介役として入る事が多く、これは偶然では無くこの「仲介力」が高いからこそ導かれているのでは?と思うようになってきたのです。

 

きっとそれは、自分の長所でも挙げた「感情に左右されないフラットな判断」「分析力の高さ」「嘘をつかない誠実な姿勢」がそれぞれ生きた結果だと思います。

 

それに、仕事をしてからというものの、自己肯定感も少しずつ上がってきて「仲介力」に必要な「気概」「勇気」「責任」が付いてきたのもあるでしょう。

 

知らず知らずのうちに、初めて会った会社の後輩や上司にも人づてで噂になって有名になる事が多くなりました。

まあ、絵を描いてたのも一因はあると思いますが、というよりもどちらかと言うとキラキラしていない側の僕の能力が上手い事作用しているのもあるのかなと思えてきました。

 

結論ですが、タイトルの「無能ですが何か?」は僕のキラキラした能力というのは大した事ないんです。それだけを「才能」と呼ぶのなら間違いなく僕は「無能」でしょう。

 

「無能」じゃないじゃん!って言ってくれる人もいるかと思いますが、僕は案外何も出来ない人間です。

出来てるんじゃね?って思う分野に関してはそのレベルに達するまで色々頑張ったからだと察して下さい。

絵も最初は下手だったし、走りもむちゃくちゃ遅かったし、歌も(今も上手くはないが)昔は音痴で嫌いだったし、ボウリングも最初は下手だったし、筋トレもそもそも腕立てが1回も出来なかったし、人と話すのも苦手だったしで生きるのも嫌になるくらい何にも出来ない人でした。

上記の分野に関しては、人より大量の時間を消費してようやく平均以上に伸ばせたのが僕です。

 

社会人から始めたゴルフとかも壊滅的ですからね。センス無いって言われてますけど、まあ、でも頑張ってます。

 

だから自分が1番能力が無いって事を自覚しています。

 

でも、だからって腐らずに頑張れるのは、目立ってはいないけど確かに存在する「自分の長所」を僕が知っているから、なんやかんやこうやって生きていけるんじゃないかと思います。知らんけど。

 

自画自賛回かよ!?ってつっこんだ方いるかと思います。

多分その方は愛に飢えている状態だと思いますので、近くにいる信頼できる人か、居なかったら僕に慰めてもらってください。

長所見つけるの得意なんで!(まあその分短所もすぐ見つけてしまうのですが…)

 

読んでいるあなたも、絶対に誰にでも1つはある才能を磨いて楽しく生きましょう〜

 

『みんなと違うという事が時として自分にしか成し得ない大きな影響を及ぼす事があるのです。』

byくみこ

 

 

ーおわりー