なぜセクハラが無くならないのか

 

いきなりですが、みなさんの周りでは「セクハラ」を見かけたこと、されたことはあるでしょうか?

僕はされたことは無いですが、見かけたこと、聞いたことはよくあります。

 

特に建設業の施工管理をしているとめちゃくちゃ蔓延っているんですね。

1番多いケースだと職人のおじさんが施工管理の若手女性に対しセクハラをするパターンです。

 

※ここで言う女性、男性は生物学的なものを指します。LGBT過激派がいたら怖いので注釈しときます。

 

現場だと完全に男性社会で、女性は1割にも満たず、いるだけでも存在感が出てしまいます。

 

施工管理の女性ってだけで正直ちやほやされる事が多いです。男性は優しくなりつらそうにしていたら手伝ってくれます。お菓子とかくれる事もあるらしいです。

しかし、同時に遠慮の無いセクハラが付き纏ってきてしまいます。恩恵が+5くらいならば損害が-20くらいです。

男性は恩恵こそ0ですが、損害は-5くらいです。女性には向けられない罵声や暴力、肉体労働を容赦なく強いられるくらいです。

 

少し話は逸れましたが、じゃあどうしてこんなハラスメントに厳しくなった昨今でもセクハラが無くならないのか、考察していきます。

 

①ボディタッチ=セクハラだと思ってる

さすがにボディタッチをする人はいな…否…い…🫲😯🫱バァ…

います。普通にいます。

根っからのセクハラジジイはハラスメントの風潮を物ともせず平気で抱きついたり肩叩こうかとか腰を触ってきたりします。こんなの逮捕案件ですけどね。

とは言え、限定的で多少分別のある人はボディタッチはさすがにセクハラだろ…というのは認識しています。

 

ですが、言葉に関しては「別に触ってないんやし冗談やしええやろ?」みたいな解釈に落ち着いています。

しかしたとえ冗談であっても発した言葉自体がセクシャルな話題でそれはダメだろ…と思う事は多いです。

 

たとえば、尻大きいなっ…とかおっぱいやばいな!などの容姿いじり、今日のパンツ何色?最近誰かとヤった?とかいう何やそれ??っていう会話、今度サシでご飯行こうよ〜とか、その脚、脱毛やってるね🥸とかいうキモいワード…などなど

全てアウトです。でもこれが普通にまかり通っているのが現場です。

 

そもそも今や彼氏いる?すら怪しいのに、火の玉セクハラストレート150km/hを投げ込むのだからすごいですよねー。

女性をみずタイプだと思ってるんでしょうか。もちろん大炎上です。

 

②権力を使って断りづらくさせる(パワハラとの融合)

これタチ悪いですよね。分かっててやっといて自分より権力的にいえば弱者をつけ込んでセクハラするわけですから。

 

将来のポストを約束するからとか良い待遇にしてやるからと直属の上司がやるパターンは今まで聞いた事ないです。さすがに弊社はそこまで腐っておりません。

 

あるパターンでいえば、下請けなどで各現場での担当者がいてそういった人が加害者になるケースですね。

たとえば仕事と関係ないのに頻繁にイタ電し、今度飲みに行こうやーとか、1番やばいのでは今度プレゼントでエッチな道具買ってあげるわ、とかですね。しかもその相手は電話だけのやり取りで直接会ったわけじゃないのに…である。

 

それの何がやばいかって対男性だと普通に優秀な人も多く、直属の上司に相談しづらい所ですね。

もし、その噂が入ってしまった時に契約を切られたり今後良くない方向に影響を及ぼすかもしれない危険もあります。

自分だけが嫌な目に遭うのと、現場全体の損失などを天秤にかけた時に特に飲み込んじゃうタイプの人は言い出しづらいのです。

 

本当は容赦なく訴えてもいいくらいなのですが、それが出来る人は次でも話すように「生き残れちゃう人」なんですよ。

 

③強い女性が生き残ってしまう

これが男性にとってセクハラの境界線がいつまで経っても曖昧にさせてしまう要因でもあります。

 

セクハラはいわば「誰が」「誰に」行うかでセーフかアウトか変わってしまうのが重要な部分です。つまり受け手次第で答えが違うわけです。

 

受け手が繊細だと全てがアウトになりますし、逆も然りです。

こんなセクハラの応酬や男性社会で生き残る事ができる女性は「はいはい、そうですね」とそんなセクハラをうまくあしらえる術を持った人か、「なに言うとんねん」と男性すらも圧倒する心の強さのある人しか生き残れないように思えます。

 

つまり、男性側主体に結局女性が合わせてしまっているので、曖昧なラインも結局「セーフ」扱いになってしまうのです。

だから分からないまま時代に取り残されているのです。

 

④夜の遊びの感覚を仕事でも持ち込んでる

これもあるかと思います。職人さんの世界は特に、家族、地元、仕事場、夜の遊び場でぐるぐる回っている人が多いので似たような人物としか会わないので新しい価値観に気付かないんですよね。

そして、女性とのコミュニケーションは夜の遊び場に限定されるわけです。

公私の分別が付かないとかではなく、そもそも「公」を知らないのです。

そういった所ではボディタッチもセクハラ発言も余程ひどいものじゃなければ許されます。

それをそのまま仕事場にも女性の扱いってこれでいいんでしょ?というノリを持ってきます。

①でも言ったように大半の人はさすがにボディタッチとかあからさまな下ネタはダメだろと分かって抑えてはいますが、その大半の中にでも元々の性質はプライベートの価値観なので、それをセクハラなラインと分からずに言ってしまう…なんて事もあります。

 

まあ、仕事以外にお堅い話だったりありふれた話ができないというか、つまんないと思われたくないプライドが邪魔しているといった可能性があります。夜の遊び場こそつまんないと淘汰されるようなものですし、手段問わず盛り上がれる人がモテますから。まあそれが次で話す最後の悲しき理由です。

 

⑤モテなかった人間の末路

まあ余裕のある人は「キモいセクハラ」はしないんですよ。モテなかったからキモい手段を取ってる事に気付かない訳だし。

残念ながら義務教育では恋愛を教えてくれません。任意教育です。モテなかった人間は少なからずコンプレックスを抱きます。普通の恋愛が出来ず夜の遊び場で発散します。

夜の遊び場だと女性側は気を遣ってくれるので良い気にさせるためにそんな指摘しない訳ですよ。大事なお客様(金)を失いたくありませんからね。でもきっと裏ではひどい言い様されてるんでしょうね。

男性側はタチが悪く、注意されないのでそのキモいやり方がダメな事に気付かず歳だけ食ってしまいます。

普段女性に見向きもされない人間は、いたぶる発言をする事で「反応をもらえる」事に快楽を覚えるのです。

それの最も楽で最も威力のあるのがセクハラ発言です。

人によっては様々な反応を見せると思いますが、あ、この人なら言っても言い返さないぞとか、ゾクゾクする反応をくれる!と快楽に手を出すように言ってしまうんです。

このタイプはもう変える事はできないでしょう。自分から距離を置くしかありません。

 

じゃあ、モテる人はセクハラしないのかと言われれば普通にします。ただ彼らは執着はしません。ダメですけどカラッとしたセクハラなのでダメージは少ないです。粘着質な人ほど気持ち悪いです。だからモテないのです。

 

じゃあ、どうすればいいのか?

女性側は言い返せばいいじゃないのか、きちんとした拒絶をした方がいいんじゃないか?

と思った人、これこそがセクハラおじさんの思うツボです。

嫌がってようがそれは会話としてラリーが続いている状態なのでおじさん的には大成功なのです。

 

じゃあ、おじさんを撃退するにはどうすればいいか。

無視です。会話をぶち切ってその場を去りましょう。反応が無いことこそ、セクハラおじさんには1番ダメージとして響くのです。

もしそれでも続くようでしたら、その人は人間的に欠陥があるのでまじで信頼できる人に相談した方がいいです。

 

でもそれよりも1番大事なことがあります。

 

男性側の取組みです!

もしセクハラ現場を見かけたら、これはセクハラですよ!って注意しましょう。

 

意外と言われたら、あーそうなんだ…と気付いてくれますし、直してくれます。彼らは根が悪い訳じゃないんです。

昔ではオッケーだったり問題視されてなかったのでほんとに気づいてないだけだったりするのです。

 

だからこそ、そこで注意せず周りに合わせてヘラヘラ笑ってるだけじゃ何も変わらないのです。

確かにそっちの方が楽です。また空気も壊すので勇気もいるでしょうね。気付いていけば朱に交わった赤のようにセクハラを言ってる側になってたりします。だからセクハラは無くならないのです。

 

僕は女性からの評判を上げたいからってそう言ってるわけじゃありません。いや、上がりたいですけども。

実際、施工管理の女性がやめていくのを止められないですからね。男性が抱える悩みと全然違いますから。

 

もうちょい施工管理という職業に希望を持たせたいんですが、何よりそのセクハラ問題が根強くある限り、女性にはおすすめできる職業にはなりませんからね。まあ、男性にもおすすめはしてないんですが。

 

自分の周りだけでこれだけあるということはもっとたくさん世の中には蔓延っているんでしょうね。恐ろしいです。

みなさんも注意できる側の人間になりましょうね!